公演其ノ十一「双葬行進曲」

よしこ公演其の十一「双葬行進曲(ソウソウマーチ)」は、2000年12月15日〜17日盛岡劇場にて、
また、翌2001年2月16日〜18日には新宿のタイニイアリスにて上演された作品です。
作品のテーマは「バニシング・ツイン」。
双子の“うの”と“さの”がまだ世に出る前の胎内で繰り広げる切ない物語です。
 


「双葬行進曲」のチラシ

 


妊娠5〜6週目の早期の子宮内では胎児の心臓の動きがわかる。
双子だと当然、それは二つ、二人分ある。
しかし胎児が大きくなにつれ一人の心臓の動きが見えなくなることがある。
そして最終的には一人の姿、形は消え、ついには母体や胎盤などに吸収されてしまう。

それを「バニシング・ツイン」という。

なぜ母体内で双子が消えたのか?科学的には解明されていない。
しかしこれは悲劇ではない。

「消滅する双子の物語」

それは母体内で生まれた始めての兄弟愛なのかもしれない。

 

 

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