公演其ノ十三「花火〜真夏の華より〜」

よしこ公演其の十三「花火〜真夏の華より〜」は、2002年7月11〜14日盛岡劇場にて、
8月20・21日に東京こまばアゴラ劇場にて、9月15・16日に仙台演劇工房10−BOXにて上演された作品です。


この年よしこは記念すべき劇団結成十周年を迎えました。
公演其ノ二「真夏の華」に登場した姉弟を主人公に、
これまでの公演に登場した個性豊かなキャラクター達も織り交ぜて進行するストーリーが、よしこの十周年を飾りました。
真夏の夜空に咲く一輪の花火のように、華やかで、そして切ない物語です。
 


「花火〜真夏の華より〜」のチラシ

 


 

*あらすじ*

 
 姉 「あんたといると苦しいの もう一緒にいられない」


姉は弟に別れを告げた。
そして交わした一つの約束。


「一緒に見よう、幻の花火」


弟への想いから逃げて北へ向かったはずの姉は、その想いを抱えたまま苦しんでいた。
そしてあいつの顔が見えないように、あいつの声が聞けないように一つずつ自らの感覚を剥ぎ取っていく。
全ての感覚を失っても逃れられない弟への想い。

姉の想いがわからないまま南へ向かった弟はしだいに姉の抱えていた辛さに気づいていく。
そして自ら抱いている想いにも。


 弟 「泣かせているのは…僕だ」


姉の捨てた感覚のかけらを抱きしめて、
二人を繋いでいるたった一つの約束を果たすべく決心をする。

そしてこの世にたった一つの幻の花火を
二人はお互いのために創りはじめた。

 






 

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